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経常収支とは?わかりやすく調べてみました。 [経済]

経常収支って何だ?
黒字と赤字を決める要因は何か?

昨日のニュースで、2月の経常収支5カ月ぶりに6127億円の黒字となり、貿易赤字が縮小したとの報道がありました。

さて、経常収支ってそもそも何?黒字と赤字の要因はどこで決めるものなのか?気になったので、ちょっと調べてみました。

経常収支とは、一国の国際収支を評価する基準のひとつだそうです。
別名:経常勘定ともいうみたいですね。


経常収支は、「貿易収支」「サービス収支」「所得収支」「経常移転収支」といった4つから構成されるようです。
簡単に説明すると、海外とやり取りした「物やサービス、配当や利子、お金」などの収支を示すものです。


それぞれの収支についてざっくり説明すると、

「貿易収支」とは、物やサービスの輸出と輸入の差のことです。

「サービス収支」とは、物以外の、サービス貿易による収支のことです。
(物意外というと、例えば外国企業の航空機搭乗チケットの購入や、海外Webサイトからの商品購入、海外アーティストが公演するチケット代金の購入などです。)

「所得収支」とは、海外から得た利子や投資収益、雇用者報酬などによる収支のことです。
(例えば、海外証券の売買によって得た利益、外国人労働者に支払った賃金などが計上されます。)

「経常移転収支」とは、対価を伴わずに行われる援助などの国際収支のことです。


経常収支の中で、例えば貿易収支が大幅な赤字だったとしても、サービス収支、所得収支、経常移転収支が黒字で、赤字の分を補っていれば経常収支は黒字になります。

つまり、経常収支が黒字になるか赤字になるかは、それぞれの収支の合算で決まるようです。


国内に入ってくるお金が出て行く分より大きければ、経常収支は黒字になります。

輸出で稼ぐ国は経常収支が黒字になりやすいですが、輸入が多い国の経常収支は赤字になりやすいのです。

日本では、輸出で稼ぐ大企業が多いため、経常収支は黒字が続いています。

経常収支の推移 - 世界経済のネタ帳



経済収支は世界経済の不均衡の大きさを図る目安となっていて、一部の国で黒字や赤字が膨らんだりすれば資金の流れが歪んで、経済が不安定になります。

近年問題になっているのは、過剰な消費で経常赤字をふくらませたアメリカと、アメリカへの輸出で経常黒字を拡大させてきた中国の不均衡などが問題になっています。


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